朴島
浦戸諸島の有人島では一番小さい島ですが、浦戸諸島の中でも特にミネラル豊富な漁場で、種牡蠣の生産地としても有名な島です。
松島白菜の種も生産しており、春に咲き乱れる菜の花畑は、海から見ると島一面に黄色い絨毯を敷いたように見え、とても美しい景色が楽しめます。
名前の由来も、伝説の鳳凰がいたとか、烽火(のろし)を上げたことから烽島とも言われ、また江戸時代に伊達藩の軍用金や貴重な宝物が隠されていたという伝説があり、宝島(ほおじま)と呼ばれていたものが朴島になったという伝説もあるくらい謎めいた島です。
主な産業は牡蠣養殖などの漁業ですが、菜の花の種も“松島白菜”の種として出荷されています。
朴島の見どころ
菜の花畑・タブの林
朴島神明社から丘に登ると菜の花畑があります。朴島の菜の花は、離島という地理的特性を活かし純粋な松島系白菜の種を採るために栽培されています。
奥にはこんもりとしたタブ林があり、春には一面の菜の花とタブの緑、背後には海と島々が見渡せ、穏やかな浦戸諸島を象徴する景色が広がります。なお、この菜の花畑は、地元の方が他の植物との交配を避けるため、丹念に雑草を抜くなど、大変な手間をかけて大切に育てているものです
他所の観光菜の花園とは違います。ルートから畑に入ったり、花を摘んだりしないでください。(花を取らずに写真に撮ってください。)
弘安の碑(弘安十年銘供養碑)
朴島漁港から島の東の海岸に古い石碑があります。これは鎌倉時代の弘安10年(1287年)に建てられたもので、内海喜右衛門家代々観音様と言われ供養を続けられています。
石碑の文字は風化していて判読が難しいですが、梵字の碑文が刻まれています。
朴島にまつわる昔話・文化財
朴島のことをもっと知りたい方は、下記ボタンより昔話や文化財の紹介を確認することができます。