桂島
桂島は、浦戸諸島の西部にあたり、塩竈本土から最も近く、市営汽船で一番はじめに到着する島です。(塩釜港から約23分)
地形は東西に長く、西側の集落が桂島地区になります。
島の西海岸は断崖が続き、周辺の大藻根島、小藻根島、仁王島などの島々、遠景には奥羽山脈が望める風光明媚な景観を楽しむことができます。 また、太平洋を望む南海岸には桂島海水浴場があります。
産業は漁業が中心で、特に栄養豊富な湾内で養殖される海苔や牡蠣は味が良いことで有名です。
シラウオ漁も盛んで、春先の夜の海にはシラウオ漁の漁火が美しく輝き、浦戸諸島の春を告げる風物詩となっています。
また、島の畑では最近、食用ホオズキの栽培など、新たな産業として取り組まれています。
桂島の見どころ
松崎神社・タブの森
鹽竈神社十四末社の一座にあげられている松崎神社(桂島神社)は、奥津比古老翁神・奥津比賣老女神いわゆる「お竈様」が祀られています。
神社の鎮守の森には、この地方が北限とされる常緑樹のタブノキの大木が繁茂し昼でも暗く、この境内の木に刃物を入れれば天罰が下るという言い伝えもあります。
大藻根島・桂島西海岸
松崎神社からハイキングコースを西に進むと、白崎山展望台、二度森展望台、西の山展望台などのビュースポットがあります。
断崖の上の高台にあるため、周辺の大藻根島や小藻根島、鐘島などの島々、背後には千賀ノ浦から塩竈の街並み、遠く蔵王や船形山などの山並みまで見渡せる絶景を楽しむことができます。
仁王島
特別名勝「松島」の数ある島々の中でも特に有名な仁王島は、長い年月をかけて波が岩を侵食し作り上げてきた奇岩で、その名のとおり仁王像のような姿をしています。
桂島の観月崎展望台からは、太平洋に向かって後方の松島の島々を守るかの如く威容を誇る仁王島を望むことができます。
桂島海水浴場・ハマナスの群生
桂島桟橋から徒歩約5分、島の南海岸にある太平洋を望む広々とした砂浜の海水浴場。
毎年7月中旬から8月中旬まで営業。
期間中は監視員が常駐し海の家が開設され、シャワー・脱衣所も完備されています。
マリンスポーツや地引網体験も楽しむことができます(※要予約)。
海水浴場周辺にはクロマツの大木が林立し、ハマナスやハマヒルガオの花が見頃となります。(桂島桟橋から最短で徒歩10分)
駒懸公園・鬼ヶ浜
桂島海水浴場の東の端に小高い岬の上に静かな駒懸公園があります。
津森山から石浜崎に続く島の緑と太平洋が一望できる爽快な景色が広がっています。
潮が引いている時には隣の鬼ヶ浜・小沙羅浜に行くことができます。
ここは「鬼ヶ浜の鬼のせいばつ」「おじゃらの奇談」など、地元に伝わる昔話の舞台となっている場所です。
なお、崖地となっているので足元には充分注意が必要です。
旧浦戸第ニ小学校
桂島のほぼ中央の丘の上には旧浦戸第ニ小学校があります。
児童数が少なくなり平成17年に隣の野々島の浦戸中学校校舎へ統合したため、現在は学校として利用はされていませんが、その海が見えるのどかな風景から、アートや音楽イベントの会場としての利用や写真撮影のスポットとして愛されています。
春の校庭の桜と太平洋は見どころのひとつです。
桂島にまつわる昔話・文化財
桂島のことをもっと知りたい方は、下記ボタンより昔話や文化財の紹介を確認することができます。